J-SCFIと一緒に今日の相場をやさしく振り返ろう
🌷 このブログについて
このブログでは、朝のJ-SCFIで考えた「今日の観察ポイント」を、夕方の実際の相場と照らし合わせながら振り返ります。
大切にしているのは、予想が当たった・外れたで終わらせることではありません。
「朝は何を見ていたのか」→「実際にはどう動いたのか」→「そこから何を学べるのか」
を一緒に確認しながら、少しずつ相場を見る力を育てていきましょう。
🌆 今日の日本株はこんな一日でした
昨日は日経平均が大きく上昇しましたが、今日はその反動も意識される一日となりました。
前場では利益確定売りなどが広がり、日経平均は一時800円を超えて下落。後場に入ってからも安値圏でのもみ合いが続き、夜に米9月雇用統計を控えていることもあって、積極的に動きにくい雰囲気となりました。
日経平均は-0.94%でしたが、値下がり銘柄は全体の75.5%。指数の下落率以上に、多くの銘柄へ売りが広がっていたことが今日の特徴です。
一方で、鉄鋼・非鉄やエネルギー資源は上昇しました。
今日は「日本株が下がった日」とひとまとめにするより、前日の大幅上昇からどこに売りが出て、その中でもどこに強さが残ったのかを見ていくと、相場の中身が分かりやすくなります。
📊 今日の市場結果

| 項目 | 結果 | 今日の見方 |
|---|---|---|
| 日経平均株価 | -0.94% | 本日の一日の推移を反映した変化です |
| 値上がり銘柄数 | 579銘柄 | 全体の19.0% |
| 値下がり銘柄数 | 2,303銘柄 | 全体の75.5% |
| 変わらず銘柄数 | 170銘柄 | 全体の5.6% |
| 東証全体売買代金 | 8.57兆円 | 通常〜やや活発な取引エネルギー |
| 為替(ドル円) | 157.54円 | やや円高方向 |
日経平均だけを見ると「1%弱の下落」ですが、今日は値下がり銘柄が2,303銘柄まで増えています。
市場規模別でも、TOPIXは-0.97%、大型株は-1.17%、中型株は-0.49%、小型株は-1.02%。値上がり銘柄比率も大型株16.2%、中型株17.8%、小型株12.2%にとどまりました。
特定の規模だけが弱かったというより、今日は市場の広い範囲で慎重な値動きが見られたことが分かります。
🔎 今日の「数字だけでは見えないポイント」
今日、少し不思議なのは、値下がり銘柄が75.5%まで広がったのに、日経平均は-0.94%にとどまったことです。
なぜでしょうか。
日経平均への寄与度を見ると、ソフトバンクグループが-314.57円、東京エレクトロンが-241.36円と大きく押し下げた一方、アドバンテストは+218.83円と指数を支えていました。
つまり今日は、多くの銘柄が下落していた一方で、日経平均への影響が大きい銘柄の中には上昇していたものもありました。
ここから分かるのは、日経平均の騰落率だけでは、市場全体にどのくらい上昇や下落が広がっていたのかまでは分からないということです。
今日は日経平均の-0.94%よりも、「値下がり銘柄75.5%」を一緒に見ることで、市場の慎重さがよりはっきり見える一日でした。
🌤 朝のJ-SCFIを振り返ろう
朝のJ-SCFIは、天気を**「にわか雨にご注意」、行動指標を【慎重観察】**としていました。
| 朝の観察 | 夕方の結果 |
|---|---|
| 追い風:電機・精密 | 4位(-0.47%) |
| 中立:鉄鋼・非鉄 | 1位(+2.09%) |
| 慎重:医薬品 | 14位(-1.83%) |
今日特に興味深かったのは、朝に「中立」として見ていた鉄鋼・非鉄が1位まで上昇した一方、追い風としていた電機・精密は4位ながら-0.47%となったことです。
朝は、電機・精密への資金が続くのか、鉄鋼・非鉄まで広がるのか、医薬品の弱さが続くのかを観察していました。
夕方には鉄鋼・非鉄が最上位となり、医薬品は14位。一方、前日に強かった電機・精密はプラスを維持できませんでした。
朝の3セクター平均騰落率は-0.07%、J-SCFIの総合評価は75点でした。
今日は、全体を慎重に見るという朝の姿勢を保ちながら、実際にはどの業種へ相対的な強さが移ったのかを確認する日になりました。
☀️ 朝のJ-SCFIもあわせて読む
朝の記事では、まだ一日の結果が分からない段階で「今日はどこを観察するのか」を整理しています。
夕方の結果と並べて読むことで、朝に見えていた材料と実際の資金の動きがどう違ったのかを、より立体的に振り返ることができます。
🔰 はじめての方へ|J-SCFIのセクター順位とは?
J-SCFIではTOPIX17をベースに、朝の時点で「今日はどの業種をどのように観察しておくか」を整理しています。
この順位は、未来の株価を保証したり、「上位だから買う」という意味ではありません。
市場平均との差や、業種の中でどのくらい多くの銘柄が動いているか、最近の値動き、市場環境などを参考に、その日の観察の優先順位を整理するための学習材料です。
また、銀行・金融(除く銀行)・商社・卸売は長期観察セクターとして分離し、短期予測の成否には含めていません。
🌱 今日強かった業界・慎重だった業界

| 今日順位 | セクター | 今日の騰落率 | 予想順位 | 予想スコア |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 鉄鋼・非鉄 | +2.09% | 2位 | +0.838 |
| 2位 | エネルギー資源 | +1.59% | 6位 | +0.425 |
| 3位 | 電力・ガス | -0.39% | 8位 | -0.014 |
| 4位 | 電機・精密 | -0.47% | 1位 | +1.272 |
| 5位 | 素材・化学 | -0.53% | 5位 | +0.432 |
| 6位 | 運輸・物流 | -0.62% | 9位 | -0.055 |
| 7位 | 建設・資材 | -0.72% | 7位 | +0.324 |
| 8位 | 機械 | -0.76% | 3位 | +0.706 |
| 9位 | 小売 | -0.92% | 13位 | -0.731 |
| 10位 | 商社・卸売 | -0.96% | 長期観察 | ― |
今日1位となった鉄鋼・非鉄は+2.09%で、TOPIXを3.06ポイント上回りました。では、業種全体が幅広く上昇していたのでしょうか。
実際には、正常取得68銘柄のうち値上がりは13銘柄で、セクター温度は19。上昇比率の市場差も-0.1ポイントでした。つまり、指数としては今日最も強かったものの、業種内の多くの銘柄がそろって上昇していたわけではありません。
一方で、鉄鋼・非鉄のTOPIX差は10日平均でも+0.75ポイント、10営業日のうち6日でプラスでした。今日だけの順位を見るのではなく、価格の強さと業種内部の広がりを分けて見ることで、「1位」という数字の中身まで確認できるのが今日のポイントです。
🔍 朝の観察銘柄はどう動いた?
| コード | 銘柄名 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 騰落率 | 日経平均差 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 6273 | SMC | ¥72,600 | ¥74,200 | ¥72,230 | ¥73,450 | +0.04% | +0.98% |
| 6361 | 荏原製作所 | ¥4,789 | ¥4,807 | ¥4,701 | ¥4,701 | -1.17% | -0.23% |
| 6994 | 指月電機製作所 | ¥1,323 | ¥1,395 | ¥1,314 | ¥1,360 | +1.64% | +2.58% |
| 平均 | ― | ― | ― | ― | ― | +0.17% | +1.11% |
3銘柄は上昇と下落に分かれましたが、平均騰落率は+0.17%。日経平均-0.94%に対して、平均では+1.11ポイント上回りました。
ここでは、指月電機製作所(6994)を一つの教材として見てみましょう。
朝は、個別チャートに見られた出来高などの変化を「初動を観察する材料」として見ていました。夕方の結果は+1.64%で、日経平均を2.58ポイント上回っています。さらに所属する電機・精密は-0.47%だったため、今日は市場全体だけでなく所属セクターよりも相対的に強い値動きでした。
もう一つ確認したいのが出来高です。今日の出来高は28万6,500株で、前日の36万8,500株からは減少しました。ただ、9月30日の10万200株、9月29日の9万1,000株、9月28日の7万6,800株と比べると、売買が増えた状態はまだ確認できます。
指月電機製作所は、日経225には採用されていません。終値位置は56.8%で評価は「中立」でした。
朝に見えていた出来高の変化が、そのまま今日の上昇の原因だったとは言えません。ただ、夕方まで確認すると、今日は出来高が直近数日より高い状態を保ちながら、市場と所属セクターの両方を上回ったことまでは確認できます。
一日の上昇だけで先を予測するのではなく、朝に見つけた変化を夕方の確定データで一つずつ確かめる。これがJ-SCFIで観察銘柄を見る目的です。
📚 今日の相場から学べること
今日のテーマは、急騰後の「利益確定売り」と週末のポジション調整です。
昨日の日経平均は+3.30%と大きく上昇しました。それなのに今日は-0.94%となり、値下がり銘柄も75.5%まで広がりました。「昨日あれだけ強かったのに、なぜ翌日に売られるの?」と感じるかもしれません。
株価が短期間で大きく上がると、それまで株を持っていた投資家の中には「いったん売って利益を確定しておこう」と考える人が出てきます。これが利益確定売りです。企業の評価が急に悪くなったから売られるとは限らず、大きく上がったこと自体が売るきっかけになる場合があります。
さらに今日は週末で、夜には米9月雇用統計を控えていました。大切な経済指標の発表前には、新しく大きなリスクを取るより、保有するポジションを調整したり、結果を確認するまで様子を見たりする投資家もいます。
ただし、「急騰した翌日は必ず下がる」という意味ではありません。実際、今日は市場全体に売りが広がる中でも鉄鋼・非鉄やエネルギー資源は上昇しました。大きく上がった翌日に反落したときは、すぐに相場全体が弱くなったと決めつけず、前日の上昇幅、値上がり・値下がりの広がり、そしてそれでも強さが残った業種を一緒に見ることが大切です。
🌸 今日の観察ポイント
今日は、前日の大幅上昇後に利益確定売りが広がる一方、すべての業種が同じように下落したわけではありませんでした。
指数の上げ下げだけでなく、値上がり・値下がりの広がりを見ること。
セクター順位だけでなく、その業種の中身まで見ること。
朝に見つけた個別株の変化を、夕方の確定データで確かめること。
この3つが、今日の相場から確認できた観察ポイントです。
⚠️ 注意事項
本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
投資判断はご自身でお願いいたします。
企業の最新情報は、必ず公式IR資料等をご確認ください。
🌷 おわりに
大きく動いた日の翌日こそ、数字の上げ下げだけでなく、その中身をゆっくり確かめることが大切です。
朝に考え、夕方に確かめる。この積み重ねを続けながら、少しずつ自分で相場を見る力を育てていきましょう。

