J-SCFI初心者講座 第40回|良い会社ってどう見つけるの?

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「良い会社」を見つける、たった一つの決め手ってあるの?

前回、株主還元について考えたあかりさん。

「株主還元が多い会社=良い会社」とは、単純には言えないことが分かりました。

では、そもそも――

「良い会社」って、どうやって見つければいいのでしょう?

前回、先輩から投げかけられたこの問いを、あかりさんはずっと考えていました。

🎬 「良い会社」って、何を見れば分かる?

良い会社とは何かをノートを見ながら考えるあかりさん
利益や成長、株主還元から良い会社について考えるあかりさん
良い会社を見るもう一つの視点を問いかけるJ-SCFI先輩
会社がこれから何をしようとしているかを考えるあかりさんとJ-SCFI先輩

「利益」「成長」「株主還元」。

どれも、会社を見るときの大切な手がかりです。

でも先輩は、もう一つ問いかけました。

「その会社は、これから何をしようとしている?」

良い会社を探すとき、今見えている数字だけを見ればよいのでしょうか。

今日は、あかりさんと一緒に考えてみましょう。

🎯 もし一つだけ選ぶなら、どれ?

ここで、あなたにも質問です。

次のような会社があったとします。

  • 利益が増えている会社
  • 成長している会社
  • 株主還元に積極的な会社
  • お金に余裕がある会社

この中から一つだけ選ぶなら、どれが「良い会社」だと思いますか?

少しだけ考えてみてください。

……

迷いませんでしたか?

実は、この「迷う」という感覚が今回の大切なポイントです。

たとえば、利益が増えている会社。

一見すると、とても良さそうです。

でも、

「なぜ利益が増えたの?」

までは、まだ分かりません。

成長している会社も同じです。

「その成長はこれからも続きそう?」

という疑問が残ります。

株主還元が多い会社についても、前回見てきました。

配当や自社株買いが増えているからといって、それだけで会社全体を判断することはできません。

つまり――

どれか一つだけを取り出しても、会社の全体像はまだ見えてこないのです。

🌱 「良い会社」は、一枚の写真だけでは見つからない

少しイメージしてみましょう。

会社を見ることを、一枚の写真を見ることだと考えてみます。

「今年の利益」だけを見れば、その瞬間の一枚。

「株主還元」だけを見ても、やはり一枚です。

でも会社は、そこで止まっているわけではありません。

これまで事業を続けてきて、今があり、そして次へ進もうとしています。

だから、良い会社を探すときは、

今の数字だけではなく、その数字がどうつながっているのかを見る。

という視点が大切になります。

たとえば、

どう稼いでいる?

その会社は、どんな商品やサービスで利益を生み出しているのでしょう。

どう成長している?

売上や利益はどう変化してきたのでしょう。

稼いだお金をどう使っている?

新しい事業、設備、人材、研究開発、株主還元など、会社にはさまざまなお金の使い道があります。

そして――

これから、どこへ向かおうとしている?

今まで良かったというだけではなく、会社がこれから何をしようとしているのかも見ていきます。

こうして見ていくと、会社が少しずつ「数字の集まり」ではなく、一つの事業として見えてきます。

💰 前回の「株主還元」も、ここにつながります

ここで、第39回を思い出してみましょう。

前回は、会社が生み出した利益やお金を、

株主へ還元するのか。

成長のために使うのか。

将来に備えるのか。

そんな「会社のお金の使い道」を考えました。

だから、

「株主還元が多い!」

という一つの事実だけを見るのではなく、

「なぜ今、そこにお金を使っているんだろう?」

まで考えてみる。

すると、同じ株主還元のニュースでも見え方が変わってきます。

第39回で出てきた話が、第40回の「良い会社を見る視点」につながってきました。

会社を見るときに大切なのは、知ったことを一つずつバラバラに覚えることではありません。

利益、成長、お金の使い方、そしてこれから。

それぞれをつなげながら、

「この会社は、どんな会社なんだろう?」

と考えてみることです。

🧭 「正解の数字」を探すより、会社をつなげて見よう

ここまでを、難しく覚える必要はありません。

PER、PBR、ROE……。

投資を始めると、いろいろな数字や用語が目に入ってきます。

もちろん、それぞれを知っていくことも大切です。

でも初心者のうちは、

「どの数字を見れば、良い会社だと分かるの?」

と、たった一つの“正解の数字”を探したくなることがあります。

今回覚えておきたいのは、その数字ではありません。

良い会社を探すときは、一つの数字だけを見るのではなく、
会社が「どう稼ぎ、どう成長し、お金をどう使い、これからどこへ向かおうとしているのか」をつなげて見てみる。

これが、今回あかりさんが見つけた「会社を見る視点」です。

もちろん、この見方をしたからといって、「良い会社」が一つに決まるわけではありません。

何を重視するかによって、会社の見え方も変わります。

だからこそ、

「○○だから良い会社」

と一つの材料だけで決めず、少しずつ会社全体を見ていくことが大切なのです。

🎬 「だったら、この会社……」

一つの数字だけで良い会社を決めないことに気づくあかりさん

一つの数字だけで決めるのではなく、会社全体を見る。

あかりさんの中で、これまでの話が少しずつつながってきました。

稼ぐ力や成長、お金の使い方、会社の将来をつなげて考えるあかりさん

今までバラバラに見えていた、

「稼ぐ」「成長する」「お金を使う」「これから」

が、一つの会社の物語としてつながってきます。

すると――。

スマートフォンで気になる会社を見つけたあかりさん

早速、気になる会社を見つけたあかりさん。

「この会社なら……!」

ところが、先輩から思いがけない一言が。

気になる会社をどこまで確認したか問いかけるJ-SCFI先輩と戸惑うあかりさん

――つづく。

📖 次回「気になる銘柄を見つけたら何を確認する?」

「良さそうな会社を見つけた!」

ここまで来たら、すぐにその会社を判断してもよいのでしょうか。

次回は、

「良さそうに見える」ことと、「実際に確認した」ことの違い

から考えていきます。

気になる銘柄を見つけたとき、どこを見て、どう事実を確かめればよいのでしょう。

あかりさんが見つけた会社をきっかけに、いよいよ「実際に会社を調べる」段階へ進みます。


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← 第39回「株主還元って何?」
→ 第41回「気になる銘柄を見つけたら何を確認する?」
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