J-SCFIと一緒に今日の相場をやさしく振り返ろう
🌷 このブログについて
J-SCFIは、投資初心者の方に向けて、ニュースと株価のつながりをやさしく学ぶブログです。
朝に相場を考え、夕方に実際の結果を確かめながら、少しずつ市場を見る力を育てていきましょう。
🌆 今日の日本株はこんな一日でした
今日の東京市場は、日経平均が小幅安でも、多くの銘柄が値下がりした一日でした。
前週末の米国株安を受けて朝方は下落。後場には一時プラス圏へ戻す場面もありましたが、終値は再びマイナスとなりました。
翌3日は日本市場が祝日休場となり、米国では中間選挙を控えています。
こうしたイベント前の慎重な雰囲気も意識されましたが、今日の相場を理解するには、日経平均だけでなく市場全体の広がりを見ることが大切です。
📊 今日の市場結果

| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 日経平均株価 | -0.33% |
| 値上がり銘柄数 | 879銘柄(28.8%) |
| 値下がり銘柄数 | 2,007銘柄(65.7%) |
| 変わらず銘柄数 | 170銘柄(5.6%) |
| 売買代金 | 7.81兆円 |
| ドル円(日中推移) | 157.50円 → 157.65円 |
※銘柄数は東証プライム・スタンダードの合計です。売買代金はJ-SCFIの評価で「やや低調」でした。
日経平均は-0.33%でしたが、TOPIXは-0.88%。値下がり銘柄も全体の約3分の2を占めました。
指数の小幅な下落だけでは、市場の弱さを十分に捉えられない一日です。
🔎 今日の「数字だけでは見えないポイント」
なぜ日経平均の下落は小さかったのでしょうか?
今日の日経平均では、上昇した一部の銘柄が指数を大きく支えていました。
日経平均への寄与度を見ると、東京エレクトロンが+248.28円、アドバンテストが+196.33円でした。
この2銘柄だけで、合計約445円の押し上げ寄与です。
一方、キオクシアHDは-150.43円、リクルートHDは-124.39円の押し下げ寄与となりました。
日経平均は、構成銘柄の値動きが同じ大きさで反映される指数ではありません。そのため、一部の銘柄が大きく上昇すると、多くの銘柄が下落していても、指数の下げ幅が小さくなる場合があります。
実際、今日の値上がり銘柄比率は28.8%にとどまりました。
日経平均は小幅安でも、市場内部では下落が広く見られた。
これが今日の数字から確認できる重要な特徴です。
なお、寄与度は指数への計算上の影響を示すもので、個別株が動いた原因を説明するものではありません。
🌤 朝のJ-SCFIを振り返ろう
朝の市場予想は「しっかり雨模様」、行動指標は「様子見中心」でした。
実際に日経平均とTOPIXは下落し、市場全体では値下がり銘柄が多数を占めました。
では、朝に選んだ3セクターはどうだったでしょうか。
| 朝の観察 | 夕方の結果 |
|---|---|
| 追い風:電力・ガス | 2位(+0.88%) |
| 中立:エネルギー資源 | 13位(-1.02%) |
| 慎重:電機・精密 | 12位(-1.00%) |
電力・ガスは上位に入り、電機・精密は下落しました。
一方、エネルギー資源は朝の予想順位2位に対し、実際は13位でした。
朝は原油高を評価材料にしましたが、関連セクターの株価が同じ方向に動くとは限らないことが分かります。
本日のJ-SCFI総合評価は80点。方向判定と観察銘柄の評価は高かった一方、セクター間の強弱には予想との違いもありました。
点数そのものより、どの見方が実際の結果と一致し、どこが異なったのかを確かめることが大切です。
☀️ 朝のJ-SCFIもあわせて読む
朝の記事では、米国株安、為替、原油価格をもとに今日の相場を考えました。
朝の仮説と夕方の結果を読み比べることで、ニュースをどう観察に生かすかを学べます。
🔰 はじめての方へ|J-SCFIのセクター順位とは?
セクターとは、食品、建設、医薬品など、企業を業種ごとにまとめたグループです。
J-SCFIでは朝に業種の強弱を予想し、夕方に実際の騰落率で順位を確認します。
朝の「追い風・中立・慎重」は、初心者にも分かりやすくした予想上の分類です。夕方の「今日順位」は実績、「予想順位・予想スコア」は朝の評価を表しています。
なお、銀行・金融(除く銀行)・商社・卸売は長期観察セクターです。短期予想の採点には含めず、継続的な市場観察に使用します。
🌱 今日強かった業界・慎重だった業界

| 今日順位 | セクター | 今日の騰落率 | 予想順位 | 予想スコア |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 食品 | +1.30% | 3位 | +0.485 |
| 2位 | 電力・ガス | +0.88% | 1位 | +0.561 |
| 3位 | 建設・資材 | +0.66% | 8位 | -0.224 |
| 4位 | 医薬品 | +0.50% | 5位 | +0.386 |
| 5位 | 不動産 | +0.50% | 7位 | -0.059 |
| 6位 | 小売 | +0.25% | 4位 | +0.471 |
| 7位 | 運輸・物流 | -0.09% | 6位 | +0.104 |
| 8位 | 自動車・輸送機 | -0.20% | 10位 | -0.403 |
| 9位 | 素材・化学 | -0.37% | 11位 | -2.609 |
| 10位 | 機械 | -0.43% | 13位 | -4.611 |
1位の食品は、すべての銘柄が強かったのでしょうか?
食品セクターは+1.30%で1位でした。
しかし、構成する131銘柄のうち、値上がりしたのは55銘柄。上昇比率は約42%です。
半数以上が上昇したわけではありません。
それでも市場全体の上昇比率28.6%を13.4ポイント上回り、食品セクターのTOPIXとの差も+2.18ポイントでした。
さらに、直近10営業日のうち7日で、食品セクターはTOPIXを上回っています。
つまり、今日の食品は指数として強く、値上がり銘柄の広がりも市場平均より大きかったものの、業界全体が一斉に上昇したわけではないのです。
医薬品は4位でも、上昇の広がりが大きい
医薬品は+0.50%で4位でしたが、40銘柄中18銘柄が上昇し、上昇比率は45%でした。
市場平均との差は+16.4ポイントで、食品を上回っています。
順位だけなら食品が上ですが、業界内で上昇した銘柄の割合では医薬品が上でした。
セクターを見るときは、指数の順位と、構成銘柄の広がりを分けて考えると、市場の中身が見えやすくなります。
🔍 朝の観察銘柄はどう動いた?
朝の初動シグナルでは、カネカとクレハの2銘柄を観察対象としました。
| コード | 銘柄名 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 騰落率 | 日経平均差 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 4118 | カネカ | 6,155円 | 6,247円 | 6,123円 | 6,246円 | +0.24% | +0.57pt |
| 4023 | クレハ | 4,160円 | 4,255円 | 4,120円 | 4,210円 | +0.35% | +0.68pt |
| ― | 観察銘柄平均 | ― | ― | ― | ― | +0.29% | +0.62pt |
2銘柄とも上昇し、平均では日経平均を0.62ポイント上回りました。
カネカ(4118)|業界が下落する中で、どのように動いた?
カネカは中型株(TOPIX Mid400)で、日経225には採用されていません。
朝は、出来高が平均の2.3倍に増え、MACDが陽転したことを観察材料としていました。
MACDは、株価の流れに変化が出始めているかを見るための指標です。ただし、上昇を保証するものではありません。
夕方の結果では、カネカは+0.24%でした。
所属する素材・化学セクターは-0.37%、中型株全体も-0.48%だったため、カネカはその両方を上回っています。
さらに終値位置は99.2%。一日の高値6,247円に近い6,246円で取引を終えました。
ここから確認できるのは、市場全体や所属業界が下落する中でも、カネカは相対的に強く、高値に近い位置で取引を終えたという事実です。
朝のMACDの変化が上昇の原因だったとは判断できませんが、朝に観察した銘柄が実際にどのような値動きを示したかを確かめる教材になりました。
📚 今日の相場から学べること
「下がってから戻した相場」は、強い相場なのでしょうか?
今日の日経平均は、朝方に大きく下落したあと、後場には一時プラス圏へ浮上しました。
このように、株価が下がったところで買いが入り、下落幅を縮める動きは、一般に「下値の底堅さ」を考える材料になります。
では、いったん戻したのだから、市場全体は強かったのでしょうか。
必ずしもそうではありません。
今日の日経平均の終値位置は40.9%でした。これは、一日の安値を0%、高値を100%とした場合、終値が値幅の真ん中より下にあったことを意味します。
さらに、値下がり銘柄は全体の65.7%でした。
つまり、途中で買い戻す動きはあっても、市場全体に上昇が広がり、終盤まで強さが続いたわけではありません。
大きな政治イベントや政策発表を控えた市場では、結果を待とうとする投資家が増える場合があります。ただし、イベント前だから必ず株価が下がるわけでも、結果が出れば必ず上昇するわけでもありません。
ニュースへの期待や警戒は市場を見る材料の一つですが、実際の株価は企業業績や需給など、さまざまな要素で動きます。
今日のような相場では、日中に戻したという一場面だけで判断せず、終値がどこに位置したか、値上がり銘柄がどれほど広がったかまで確認することが大切です。
🌸 今日の観察ポイント
□ 市場全体
→ 日経平均は小幅安でも、値下がり銘柄が約3分の2でした。
□ 注目業界
→ 食品と医薬品では、順位と上昇銘柄の広がりに違いがありました。
□ 朝J-SCFI
→ 電力・ガスは上位でしたが、エネルギー資源は予想と異なりました。
□ 観察銘柄
→ 2銘柄とも日経平均を上回り、カネカは高値圏で引けました。
□ 今日の学び
→ 日中の戻りだけでなく、終値位置と市場の広がりを確認します。
⚠️ 注意事項
本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
投資判断はご自身でお願いいたします。
企業の最新情報は、必ず公式IR資料等をご確認ください。
🌷 おわりに
相場は、毎日予想どおりに動くわけではありません。
だからこそ、朝に考えたことを夕方の数字で確かめる時間が、少しずつ学びにつながります。
今日も一つ、市場を見る新しい視点が増えましたね。次の営業日も、J-SCFIと一緒に落ち着いて観察していきましょう。

