やさしく振り返る今日の日本株3分まとめ(2026/11/06)

J-SCFI夕方日本株まとめ 2026年11月6日の市場振り返り J-SCFI夕方まとめ


J-SCFIと一緒に今日の相場をやさしく振り返ろう

🌷 このブログについて

J-SCFIは、投資初心者の方が「ニュース → 株価 → 投資の考え方」を毎日少しずつ学べるブログです。

朝はニュースや市場環境から、その日の相場を考えます。そして夕方は、実際の株価や業界の動きを確認し、予想と結果を比較します。

大切にしているのは、予想を当てることだけではありません。

「なぜそう考えたのか」「実際には何が起きたのか」「そこから何を学べるのか」を、一緒に確かめていきましょう。

🌆 今日の日本株はこんな一日でした

11月6日(金)の日本株は、朝から激しい雨が降り、夕方まで市場全体が荒れ模様となったような一日でした。

日経平均株価は前日比-5.96%、TOPIXも-5.90%と大幅に下落しました。

さらに、東証プライム・スタンダードの集計対象3,080銘柄のうち、値下がりしたのは2,942銘柄。全体の95.5%に達しました。

昨日までは、日経平均が下落していても、値上がりする銘柄が多いという違いが見られました。しかし今日は、一部の大型株だけでなく、幅広い企業に下落が及んでいます。

前日の米国市場では、ナスダック総合指数が-5.52%と大きく下落しました。

東京市場も朝から厳しい展開となり、日経平均は午前の取引を57,858円61銭で終了。午後には一時56,745円81銭まで下落しました。

その後はやや下げ幅を縮めましたが、売りの圧力が強い一日となりました。

朝のJ-SCFIでは、お天気を「大雨・強風に注意」、行動指標を「無理をしない日」としていました。

市場全体への警戒は適切でしたが、比較的値動きが安定しやすいと考えた医薬品も大きく下落しました。

今日の中心となる問いは、こちらです。

「市場全体が大きく下がるとき、普段は守りに強いと考えられる業界まで下落するのはなぜでしょうか?」

今日の数字を使って、一緒に考えていきましょう。

📊 今日の市場結果

市場結果画像
今日の市場結果まとめ
項目詳細結果
日経平均株価-5.96%
値上がり銘柄数95銘柄(3.1%)
値下がり銘柄数2,942銘柄(95.5%)
変わらず銘柄数43銘柄(1.4%)
売買代金12.73兆円
ドル円(日中推移)157.56円 → 157.86円(0.30円の円安方向)

※銘柄数は東証プライム・スタンダードの集計です。

📉 市場規模を問わず、厳しい結果に

市場規模騰落率値上がり銘柄比率
大型株(TOPIX100)-5.97%1.0%
中型株(TOPIX Mid400)-5.93%2.0%
小型株(TOPIX Small)-5.11%1.0%

小型株の指数は大型株より下落率が小さかったものの、値上がりした銘柄の割合はわずか1.0%でした。

つまり、大型株だけが下落したのではなく、中型株や小型株にも厳しい動きが広がっていたことが分かります。

また、売買代金は12.73兆円と非常に大きくなりました。

売買代金が大きいと「市場が元気なのかな?」と思うかもしれません。しかし、売買代金は取引された金額を表すもので、株価の上昇を意味するわけではありません。

今日は、取引が非常に活発ななかで、多くの銘柄が値下がりしました。

🔎 今日の「数字だけでは見えないポイント」

日経平均を大きく押し下げたのは、どの銘柄?

日経平均が大きく下落したとき、「どの企業の株価が指数に強く影響したのだろう?」という疑問が生まれます。

そこで役立つのが、日経平均寄与度という数字です。

寄与度とは、個別銘柄の株価変動が日経平均を何円押し上げたか、あるいは押し下げたかを示すものです。

今日、下落寄与度が大きかった主な銘柄を確認しましょう。

銘柄日経平均への下落寄与度
ソフトバンクグループ-348.70円
アドバンテスト-317.15円
ファーストリテイリング-248.38円
東京エレクトロン-247.77円
リクルートHD-102.14円

上位5銘柄だけで、日経平均を約1,264円押し下げる計算になります。

ここで重要なのは、日経平均の寄与度と、市場全体の値動きは別の情報だということです。

日経平均は、構成銘柄の株価が指数に与える影響が均等ではありません。そのため、一部の銘柄が指数を大きく動かすことがあります。

しかし、今日はTOPIXも-5.90%、値下がり銘柄比率も95.5%でした。

つまり、日経平均への影響が大きい銘柄の下落と、市場全体に広がった下落が同時に確認された一日だったのです。

寄与度の大きい銘柄が下落したことは確認できますが、それだけで市場全体の下落原因を説明できるわけではありません。

この違いを理解すると、日経平均のニュースを読むときにも、より正確に市場の様子を捉えられるようになります。

🌤 朝のJ-SCFIを振り返ろう

朝のJ-SCFIでは、前日の米国市場の大幅下落やVIX指数の上昇を踏まえ、日本株全体に強い警戒が必要だと考えていました。

お天気は「大雨・強風に注意」、行動指標は「無理をしない日」でした。

夕方の結果を見ると、市場全体の方向については朝の警戒が適切でした。

一方、業界ごとの相対的な強弱は、朝の予想と大きく異なりました。

📋 朝の予想と夕方の結果

朝の観察夕方の結果
追い風:医薬品11位・-6.46%
中立:小売5位・-5.30%
慎重:電機・精密3位・-4.97%

本日のJ-SCFI総合評価は40点でした。

市場全体への警戒はできたものの、医薬品を追い風とした予想や、電機・精密を慎重とした相対順位の予想は外れました。

🌱 今日の振り返りで大切なこと

特に注目したいのは、医薬品です。

朝は、景気の影響を比較的受けにくい業界として期待していました。しかし、実際には-6.46%と大きく下落しました。

ここから分かるのは、「守りに強い」という一般的な特徴だけでは、急落相場での値動きを十分に予想できないということです。

一方、慎重に見ていた電機・精密は-4.97%と大幅下落したものの、17業界中3位でした。

下落すること自体への警戒と、他業界に比べてどれだけ下がるかという予想は、分けて評価する必要があります。

今日の40点は、単なる成績ではありません。

市場全体の方向を考える力と、業界間の相対的な強弱を考える力を、それぞれ磨くための材料です。

☀️ 朝のJ-SCFIもあわせて読む

朝の記事では、米国株の下落、為替、原油価格などをもとに、その日の日本株をどのように観察するかを考えました。

夕方の結果と見比べることで、ニュースから立てた仮説が、実際の市場ではどのように表れたのかを確認できます。

朝は「考える」、夕方は「確かめる」。

この繰り返しが、J-SCFIの大切な学習方法です。

👉 今日の朝「やさしく学ぶ日本株3分まとめ」を読む

🔰 はじめての方へ|J-SCFIのセクター順位とは?

J-SCFIでは、日本株をTOPIX17という17の業界に分けて観察しています。

朝は、ニュースや市場環境から業界ごとの相対的な強弱を予想します。

夕方は、実際の騰落率をもとに順位を確認し、朝の予想と比較します。

ここで覚えておきたいのは、順位が高いからといって、株価が上昇しているとは限らないということです。

例えば、今日の1位は機械でしたが、騰落率は-4.82%でした。

17業界のなかで最も下落率が小さかったため、1位になったのです。

また、予想スコアはJ-SCFI独自の比較指標であり、将来の騰落率を表すものではありません。

なお、銀行・金融(除く銀行)・商社・卸売の3業界は長期観察セクターとして扱い、短期予想の採点から除外しています。

🌱 今日強かった業界・慎重だった業界

セクター画像
今日強かった業界まとめ

📊 TOPIX17・今日の上位10業界

今日順位セクター今日の騰落率予想順位予想スコア
1位機械-4.82%13位-9.028
2位運輸・物流-4.86%4位+1.515
3位電機・精密-4.97%14位-10.716
4位自動車・輸送機-5.28%7位+0.617
5位小売-5.30%2位+1.697
6位素材・化学-5.61%11位-5.153
7位情報・通信・サービスその他-5.76%5位+1.146
8位建設・資材-5.84%10位-0.055
9位鉄鋼・非鉄-5.89%12位-6.300
10位電力・ガス-6.32%6位+0.765

※本日は17業界すべてが下落しています。順位は相対的な下落率の小ささを示します。

🔍 1位の機械は、本当に強かったのでしょうか?

今日、最も考えてみたいのは機械業界です。

機械は-4.82%で1位となり、TOPIXの-5.90%よりも1.08ポイント下落率が小さくなりました。

この数字だけを見ると、「機械業界は比較的強かった」と考えられます。

ところが、業界内部を確認すると、違った景色が見えてきます。

機械業界の201銘柄のうち、値上がりしたのはわずか7銘柄でした。

さらに、業界内の中央値の市場差は-0.36ポイントです。

中央値とは、個別銘柄の騰落率を順番に並べたとき、真ん中に位置する値です。

つまり、機械業界の指数はTOPIXより下落率が小さかったものの、真ん中あたりの銘柄まで市場全体より強かったわけではありません。

ここから、重要な発見が生まれます。

「業界指数が強いこと」と「その業界の多くの銘柄が強いこと」は、必ずしも同じではないのです。

業界順位を見るときには、順位だけでなく、構成銘柄の値上がり比率や中央値も確認すると、より実態に近づけます。

今日の機械業界は、その違いを学ぶ分かりやすい事例となりました。

🔍 朝の観察銘柄はどう動いた?

朝のJ-SCFIでは、出来高やチャートの変化をもとに、3銘柄を観察対象として紹介しました。

今日は3銘柄とも値下がりしましたが、日経平均との比較では違いが見られました。

📊 観察銘柄3社の結果

コード銘柄名始値高値安値終値騰落率日経平均差
2127日本M&Aセンターホールディングス614.8円625.6円607.2円611円-4.24%+1.72pt
3405クラレ1,930円1,930円1,825.5円1,842円-6.02%-0.06pt
7222日産車体876円880円864円870円-3.33%+2.63pt
観察銘柄平均――――-4.53%+1.43pt

3銘柄の平均騰落率は-4.53%でした。日経平均の-5.96%より下落率は小さかったものの、すべての銘柄が値下がりしています。

ここで、今日の学びにつながる1銘柄を詳しく見てみましょう。

🔎 クラレ(3405)|朝の上昇シグナルはどうなった?

朝の記事でクラレを観察対象とした理由は、出来高が通常より増加し、MACDが陽転していたことでした。

一方、RSIは80と高水準で、短期的な値動きには慎重な確認が必要だとも考えていました。

では、今日の結果はどうだったのでしょうか。

クラレは前日終値1,960円から1,842円へ、-6.02%下落しました。

日経平均の-5.96%とほぼ同じ下落率です。

所属する素材・化学業界は-5.61%だったため、クラレは業界全体よりも0.41ポイント大きく下落しました。

クラレはTOPIX Mid400に分類される中型株で、日経225にも採用されています。

また、今日の始値1,930円は日中高値と同じで、その後は1,825.5円まで下落しました。終値位置は15.8%で、日中の安値に近い位置で取引を終えています。

出来高は前日の288万7,000株から231万3,200株に減少しました。

この結果から、朝に確認した出来高増加やMACDの陽転は、少なくとも今日の株価上昇にはつながらなかったことが分かります。

ただし、RSIの高さが下落を引き起こしたと断定することもできません。

テクニカル指標は値動きを観察するための手掛かりであり、将来の株価を保証するものではない。

今日のクラレは、そのことを改めて確認する事例となりました。

📚 今日の相場から学べること

人気のAI関連株でも大きく下がるのはなぜ? ― 投資先の集中リスク

今日の市場では、AI関連として注目されてきた企業にも大きな下落が見られました。

例えば、ソフトバンクグループは-10.83%、東京エレクトロンは-5.60%、キオクシアホールディングスは-8.72%でした。

こうした企業のなかには、AIの普及に必要な半導体やデータセンターなどを支える企業があります。

金を探す人たちに道具を売る商売になぞらえて、「AIツルハシ銘柄」と呼ばれることもあります。

では、成長が期待される企業の株価が、なぜ大きく下がることがあるのでしょうか。

① 企業の成長期待と株価は同じではない

株価には、現在の業績だけでなく、将来どれほど成長するかという期待も反映されます。

そのため、将来性が高いと考えられる企業でも、すでに株価が大きく上昇している場合には、市場の期待が変化しただけで値下がりすることがあります。

企業の事業そのものが急に悪くなったとは限りません。

「良い企業だから株価も必ず上がる」というわけではないのです。

② 複数の銘柄に分けても、同じリスクを抱えることがある

例えば、半導体メーカー、データセンター関連企業、電力設備メーカーの3社に投資していたとします。

業種は異なりますが、いずれもAI設備投資への期待が株価に影響する可能性があります。

もしAI関連の成長期待が市場全体で見直されれば、異なる業種の企業でも同じ方向に株価が動くことがあります。

これが、投資テーマへの集中リスクです。

銘柄を複数保有しているだけで、必ずしも十分に分散できているとは限りません。

③ 急落時には売却が連鎖することも

株価が急落すると、損失を抑えるための売却や、信用取引に伴う追加担保への対応などが重なり、売却がさらに売却を招く場合があります。

こうした現象は「売りスパイラル」と呼ばれることがあります。

ただし、今日のAI関連株について、信用取引による売却がどの程度発生したかは、今回の資料からは確認できません。

したがって、今日の下落原因を売りスパイラルと断定することはできません。

🌱 今日の学びをまとめると

今日のように市場全体が大きく下落した日には、人気テーマへの集中リスクだけでなく、さまざまな業界が同時に下落するリスクも確認できます。

大切なのは、株価が急落したという結果だけで判断するのではなく、市場全体の動き、業界の動き、個別企業の動きを分けて確認することです。

この視点は、今後どのような相場環境になっても、ニュースと株価の関係を考えるうえで役立ちます。

🌸 今日の観察ポイント

□ 市場全体
→ 日経平均-5.96%、値下がり銘柄は全体の95.5%

□ 注目業界
→ 機械は1位でも、値上がりは201銘柄中7銘柄

□ 朝J-SCFI
→ 市場の下落方向は一致、業界の強弱予想は不一致

□ 観察銘柄
→ 3銘柄すべて下落、平均では日経平均より下落率が小さい

□ 今日の学び
→ 人気テーマへの集中と、分散投資の違いを理解する

⚠️ 注意事項

本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。

投資判断はご自身でお願いいたします。

企業の最新情報は、必ず公式IR資料等をご確認ください。

🌷 おわりに

今日は日本株全体が大きく揺れる、厳しい一日でした。

そんな日にも、朝の予想と夕方の結果を丁寧に比べることで、新しい発見があります。

予想が外れた理由も大切な学びの一つです。焦らず、一日ずつ市場への理解を深めていきましょう。

今日も一日、お疲れさまでした。☕🌸

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