やさしく振り返る今日の日本株3分まとめ(2026/10/26)

J-SCFI夕方日本株まとめ 2026年10月26日の市場振り返り J-SCFI夕方まとめ



日経平均は下落。でも、値上がり銘柄は半数以上。今日の日本株で何が起きたのでしょうか?

J-SCFIと一緒に今日の相場をやさしく振り返りましょう。

🌷 このブログについて

J-SCFI夕方ブログでは、朝の予想と夕方の実際の結果を比べながら、日本株の動きを初心者の方にも分かりやすく解説しています。

朝は「今日はどう動きそう?」と考える時間。

夕方は「実際にはどう動いた?」と確かめる時間です。

予想が当たった日も、外れた日も、そこには投資を学ぶヒントがあります。

今日も数字を一つずつ確認しながら、ニュースと株価のつながりを一緒に考えていきましょう。

🌆 今日の日本株はこんな一日でした

10月26日(月)の日本株は、日経平均株価が前週末比503円51銭安の62,189円65銭(−0.80%)で取引を終えました。

これで3営業日続落です。

前週末の米国株安を受け、東京市場ではアドバンテストや東京エレクトロンなど、AI・半導体関連の主力株が下落しました。

日経平均は一時、下げ幅が600円近くまで広がる場面もありました。

ところが、今日の市場にはもう一つの顔がありました。

値上がり銘柄は1,605銘柄。全体の52.5%を占めていたのです。

さらに、TOPIXは+0.18%と小幅ながら上昇しました。

日経平均は下がっているのに、値上がりした銘柄の方が多い。

これは一体、どういうことなのでしょうか。

今日の相場をお天気に例えるなら、

「日経平均の空には雨雲。でも、日本株全体には晴れ間も広がっていた一日」

と言えそうです。

📊 今日の市場結果

項目詳細結果
日経平均株価62,189円65銭(−503円51銭/−0.80%)
値上がり銘柄数1,605銘柄(52.5%)
値下がり銘柄数1,258銘柄(41.1%)
変わらず銘柄数197銘柄(6.4%)
東証全体売買代金6.83兆円
為替(ドル円)朝156.84円 → 夕方157.10円

※値上がり・値下がり・変わらずの銘柄数は、東証プライム・スタンダードの集計です。

TOPIX:+0.18%

日経平均とは反対に、小幅なプラスとなりました。

市場規模別の動きも確認してみましょう。

市場規模騰落率値上がり銘柄比率
大型株(TOPIX100)+0.12%65.7%
中型株(TOPIX Mid400)+0.35%66.6%
小型株(TOPIX Small)+0.18%45.0%

大型株と中型株では、約3分の2の銘柄が上昇しました。

一方、小型株の上昇比率は45.0%です。

同じプラスでも、上昇がどこまで広がっているかには違いがありました。

売買代金は6.83兆円で、J-SCFIの自動評価では「やや低調な取引エネルギー」でした。

ドル円は日中に0.26円ほど円安方向へ動きましたが、為替だけで今日の株価の動きを説明することはできません。

🔎 今日の「数字だけでは見えないポイント」

日経平均が下落したのに、なぜ値上がり銘柄の方が多かったの?

今日、最初に考えたい疑問です。

日経平均は、日本を代表する225銘柄から計算される株価指数です。

ただし、225銘柄が同じ重さで指数に反映されるわけではありません。

株価水準の高い銘柄など、一部の銘柄の値動きが日経平均に大きく影響する仕組みになっています。

今日の日経平均への主なマイナス寄与を見てみましょう。

銘柄日経平均への寄与度
アドバンテスト−274.00円
東京エレクトロン−175.97円
ファーストリテイリング−153.72円

この3銘柄のマイナス寄与を合計すると、−603.69円です。

一方、日経平均全体の下落幅は503.51円でした。

3銘柄のマイナス寄与が日経平均全体の下落幅を上回っているのは、ほかの銘柄によるプラス寄与が下落の一部を補っていたためです。

ここで重要なのは、寄与度が示しているのは**「日経平均を何円動かしたか」**であって、市場全体の値上がり・値下がり銘柄数ではないという点です。

実際、今日の東証プライム・スタンダードでは、値上がり銘柄が52.5%を占めました。

日経平均は大きく下落しましたが、市場全体が一斉に売られていたわけではありません。

もう一つ注目したい「終値位置」

今日の日経平均の終値位置は11.8%でした。

終値位置とは、一日の安値を0%、高値を100%として、終値がどのあたりに位置したかを表す指標です。

11.8%ということは、今日の日経平均が一日の安値に比較的近いところで取引を終えたことになります。

前営業日の10月23日は92.9%でした。

前営業日は高値に近い位置で終えていたのに対し、今日は安値に近い位置で終了しました。

つまり、日経平均には大引けにかけても重さが残っていたことが分かります。

今日のポイントは、日経平均の下落率だけでなく、値上がり銘柄の割合や終値位置も一緒に確認することです。

🌤 朝のJ-SCFIを振り返ろう

今朝のJ-SCFIは、相場のお天気を「にわか雨にご注意」と予想しました。

初心者の方への行動指標は、【慎重観察】でした。

前週末の米国市場の軟調さや為替の動きなどを踏まえ、積極的に動くより、市場の変化を落ち着いて確かめることを重視した朝でした。

では、実際の結果はどうだったのでしょうか。

朝の観察夕方の結果
追い風:電機・精密17位(−1.22%)
中立:電力・ガス3位(+2.14%)
慎重:自動車・輸送機10位(+0.34%)

最も大きく外れたのは、追い風と見ていた電機・精密でした。

朝の予想順位は1位でしたが、実際には17位。

一方、電力・ガスは朝の中立分類ながら、予想順位では2位と比較的高く、夕方も3位となりました。

自動車・輸送機は、朝の予想順位14位に対して実績10位。小幅ながらプラスでした。

朝に選んだ3セクターの平均騰落率は、+0.42%です。

今日のJ-SCFI採点

総合評価:55点/100点

評価項目結果
方向判定◎
強セクター✕
弱セクター△
観察銘柄△

朝の慎重姿勢には一定の意味がありましたが、強い業界を見極める点では課題が残りました。

特に、朝の電機・精密への期待と、実際の半導体関連株の下落には大きな差がありました。

朝の予想は、未来を確定するものではありません。

「予想した理由」と「実際に起きたこと」を比較することで、次の相場を見る力を少しずつ育てていく。

それがJ-SCFIの大切にしている考え方です。

☀️ 朝のJ-SCFIもあわせて読む

今日の夕方ブログは、朝の予想と実際の市場結果を比較しながら解説しています。

朝の記事では、米国市場、為替、半導体関連の動きなどを踏まえて、なぜ電機・精密を追い風と考えたのかを紹介しました。

夕方の結果だけではなく、朝の時点で何を考えていたのかを知ると、今日の予想と実績の違いがより分かりやすくなります。

👉 今日の朝「やさしく学ぶ日本株3分まとめ」を読む

※朝ブログの公開URLは、今回の資料から確定できないため記載していません。

🔰 はじめての方へ|J-SCFIのセクター順位とは?

「セクター」という言葉は、株式投資を始めたばかりの方には少し難しく感じるかもしれません。

セクターとは、似た事業を行う企業をまとめた業界のグループのことです。

J-SCFIでは、日本株を17のセクターに分けて観察しています。

朝はニュースや市場環境などから、業界ごとの動きを予想します。

ただし、初心者の方に順位だけを示すと、数字の大きさが「買った方がよい順番」のように見えてしまうかもしれません。

そこで朝ブログでは、分かりやすさを優先して、

「追い風」「中立」「慎重」

という言葉を使っています。

夕方ブログでは、実際の値動きが確定するため、1位から17位までの順位を表示します。

ここで大切なのは、次の違いです。

予想順位は、朝の時点での見立て。

今日順位は、その日の実際の結果。

この二つを比べることで、予想が当たったところも、外れたところも確認できます。

なお、銀行・金融(除く銀行)・商社・卸売の3セクターは、J-SCFIでは長期監視セクターとして扱います。

これらは短期予測の成否には含めず、資金の動きを長い目で観察するための参考情報です。

🌱 今日強かった業界・慎重だった業界

今日のTOPIX17セクターの結果を見てみましょう。

まずは、上位10セクターです。

今日順位セクター今日の騰落率予想順位予想スコア
1位エネルギー資源+3.68%13位−0.279
2位商社・卸売+2.79%長期観察―
3位電力・ガス+2.14%2位+0.418
4位不動産+1.97%8位−0.015
5位運輸・物流+1.61%12位−0.210
6位建設・資材+0.98%7位−0.010
7位医薬品+0.82%9位−0.035
8位金融(除く銀行)+0.76%長期観察―
9位食品+0.59%6位+0.108
10位自動車・輸送機+0.34%14位−0.292

※銀行・金融(除く銀行)・商社・卸売は長期監視セクターです。短期予測の成否には含めません。

今日のセクター分析では、特に学習価値の高い「エネルギー資源」と「電機・精密」の2業界に絞って考えてみましょう。

① エネルギー資源|朝13位予想から実績1位へ

今日、最も大きな予想と実績の違いが見られた業界の一つが、エネルギー資源です。

朝のJ-SCFIでは、エネルギー資源を13位と予想していました。

その理由の一つは、WTI原油価格が前日比−1.30%となっていたことです。

一般的に、原油価格の下落は、原油を生産・販売する企業にとって収益面の慎重材料になる場合があります。

そのため、朝の予想ではエネルギー資源を減点していました。

ところが、夕方の結果はどうだったでしょうか。

エネルギー資源は+3.68%で、17セクター中1位となりました。

朝の予想とは大きく異なる結果です。

ここで、もう少し詳しく数字を見てみましょう。

確認項目今日の結果
セクター騰落率+3.68%
TOPIXとの差+3.50ポイント
値上がり銘柄14銘柄中10銘柄
上昇比率約71%
中央値騰落率の市場差+0.56ポイント

エネルギー資源は、単にセクター指数が大きく上昇しただけではありません。

14銘柄中10銘柄が上昇しており、業界内の比較的広い範囲に上昇が見られました。

さらに、業界内の真ん中あたりの銘柄も、市場平均を0.56ポイント上回っています。

つまり、特定の大型株だけに頼った上昇ではなかったことが分かります。

では、なぜ原油安だったのに上昇したのでしょうか。

ここは慎重に考える必要があります。

原油価格はエネルギー関連企業の株価を考えるうえで重要な材料ですが、株価を決める要素は原油価格だけではありません。

企業ごとの業績見通し、資源価格の先行きに対する期待、為替、市場全体の資金の動きなど、複数の要素が関係する可能性があります。

ただし、今日の資料だけでは、どの要素が上昇の主な理由だったのかを確定することはできません。

今日確認できた事実は、「朝に慎重材料と考えた原油安」と「実際のエネルギー資源株の上昇」が一致しなかったことです。

この違いから学べるのは、一つのニュースや経済指標だけで、業界全体の株価を判断しないことです。

朝の予想では、原油価格の下落を重視しました。

夕方の結果を見ると、それだけでは説明できない上昇が起きています。

今後は、原油価格だけでなく、業界内の上昇銘柄数や市場平均との差も重ねて確認する必要がありそうです。

② 電機・精密|朝1位予想から実績17位へ

もう一つ、今日のJ-SCFIで特に振り返りたいのが電機・精密です。

朝の予想順位は1位。

ところが、実際には−1.22%で17位となりました。

予想で最も強いと考えた業界が、実績では最も弱い業界になったのです。

なぜ、このような違いが生まれたのでしょうか。

まず、朝の判断材料を確認してみましょう。

前週末の米国市場では、半導体株指数SOXXが+0.53%でした。

この動きは、日本の半導体製造装置関連や電子部品関連企業にとって、朝の追い風材料として考えられました。

しかし、実際の東京市場では、アドバンテストや東京エレクトロンなどの主力株が下落しました。

ここで注目したいのは、主力株だけでなく、電機・精密セクター全体にも弱さが広がっていたのかという点です。

今日のデータを確認してみましょう。

確認項目今日の結果
セクター騰落率−1.22%
TOPIXとの差−1.40ポイント
値上がり銘柄260銘柄中102銘柄
上昇比率約39%
中央値騰落率の市場差−0.38ポイント

電機・精密では、260銘柄中102銘柄しか上昇していませんでした。

上昇比率は約39%です。

これは、市場全体の上昇比率52.0%を13ポイント下回る水準です。

さらに、業界内の真ん中あたりの銘柄も、市場平均を0.38ポイント下回りました。

つまり、日経平均への影響が大きい半導体関連の主力株だけでなく、業界内の多くの銘柄にも相対的な弱さが見られたことになります。

では、この弱さは今日突然始まったのでしょうか。

直近5営業日の動きを確認してみましょう。

日付電機・精密の騰落率
10月20日−1.26%
10月21日+1.14%
10月22日−2.38%
10月23日−1.32%
10月26日−1.22%

直近5営業日のうち、4営業日がマイナスでした。

さらに、セクター内の上昇比率が市場平均をどの程度上回ったかを示す指標も、直近5営業日のうち4営業日でマイナスでした。

今日だけでなく、直近の複数営業日でも業界内の広がりに弱さが見られていたのです。

ここで、朝の予想を振り返ってみます。

朝は米国半導体株指数の上昇を追い風材料としていました。

しかし、直近の日本市場では、電機・精密セクターの弱さが続いていました。

この二つの情報を比べると、海外市場の一日の動きを重視する一方で、日本市場の直近の弱さを十分に評価できていなかった可能性が考えられます。

もちろん、今日の下落がすべて過去数日間の流れによって決まったわけではありません。

ただ、朝の予想を改善するための重要な検証材料にはなります。

今日の電機・精密から学べることは、海外市場のニュースだけでなく、国内の業界全体が直近数日間でどう動いているかも確認することです。

「海外の半導体株が上がったから、日本の半導体関連も上がる」と単純に考えないこと。

これが、今日の予想と実績の違いから得られる大切な学びです。

🔍 朝の観察銘柄はどう動いた?

朝のJ-SCFIでは、個別株の出来高やチャートの変化をもとに、3銘柄を観察対象として紹介しました。

これらは売買を推奨する銘柄ではなく、朝に見つけた変化が、その日の株価にどう表れたかを学ぶための銘柄です。

まずは3銘柄の結果を確認しましょう。

コード銘柄名(規模区分)始値高値安値終値騰落率日経平均差
6859エスペック(小型株・TOPIX Small)4,500円4,540円4,380円4,440円−1.33%−0.53pt
8802三菱地所(大型株・TOPIX100)3,904円3,982円3,850円3,939円+1.57%+2.37pt
3798ULSグループ(規模区分不明)569円578円556円559円−1.92%−1.12pt

3銘柄の平均騰落率:−0.56%

日経平均との差は平均+0.24ポイントでした。

今日は3銘柄のうち、三菱地所が上昇し、エスペックとULSグループは下落しました。

ただし、3銘柄という少数の結果であり、この平均値だけで銘柄選定の良し悪しを判断することはできません。

今回は、この中から三菱地所(8802)を詳しく見ていきましょう。

三菱地所(8802)|株価が上がったのに、業界平均には届かなかった?

今日の三菱地所は、前営業日比+1.57%となりました。

日経平均が−0.80%だったことを考えると、非常に強い動きに見えます。

しかし、ここで一つ疑問があります。

「日経平均より強い銘柄は、その日の市場で本当に強かったと言えるのでしょうか?」

この疑問を考えるために、三つの数字を並べてみましょう。

比較対象今日の騰落率
日経平均−0.80%
不動産セクター+1.97%
三菱地所+1.57%

三菱地所は日経平均を2.37ポイント上回りました。

一方、所属する不動産セクターには0.40ポイント届きませんでした。

同じ+1.57%という数字でも、比較する相手によって見え方が変わります。

日経平均と比べれば、三菱地所は強い銘柄です。

しかし、不動産業界の中で比べると、業界全体の上昇率には届いていません。

ここが今日の重要な学習ポイントです。

なぜ所属セクターとの比較が大切なの?

例えば、ある日に不動産業界全体が大きく上昇していたとします。

その中で、ある不動産株が小幅にしか上昇していなければ、株価がプラスでも業界内では相対的に弱い動きだった可能性があります。

反対に、不動産業界全体が下落している日に、ある銘柄だけが上昇していれば、その銘柄には業界全体とは異なる強さが見られたことになります。

つまり、個別銘柄を見るときは、

① 市場全体との比較

② 所属セクターとの比較

③ その銘柄自身の値動き

という三つの視点が役立ちます。

今日の三菱地所は、市場全体には勝ちましたが、所属セクターには届きませんでした。

ただし、これは三菱地所が悪い銘柄だったという意味ではありません。

あくまで、今日一日の相対的な値動きを比較した結果です。

出来高と終値位置も確認してみましょう

三菱地所は、TOPIX100に分類される大型株です。

日経平均225銘柄にも採用されています。

今日の出来高は496万4,500株でした。

前営業日の790万8,400株と比べると、約37%減少しています。

株価は上昇しましたが、出来高まで増加したわけではありません。

また、今日の高値は3,982円、安値は3,850円、終値は3,939円でした。

終値位置は67.4%で、J-SCFIの評価は「中立」です。

一日の値幅の中では高値寄りで終えましたが、最高値に近い位置で取引を終えたわけではありません。

ここから分かるのは、株価の上昇率だけでは、その日の取引の様子を十分に理解できないということです。

株価が上がったかどうかに加えて、所属業界との比較、出来高、終値位置まで確認する。

この習慣を身につけることで、個別銘柄の値動きをより落ち着いて観察できるようになります。

📚 今日の相場から学べること

大きなイベントの前、なぜ株価は揺れやすくなるの?

今日の学習テーマは、「重要イベント前の短期的な売買と、株価の揺れ」です。

今週は、米国のFOMCや日銀金融政策決定会合、米国の主要ハイテク企業の決算発表など、投資家が注目する予定があります。

こうしたイベントを前に、市場ではさまざまな考え方が交錯しやすくなります。

ここで、投資初心者の方に知っていただきたいのが、ボラティリティという言葉です。

ボラティリティとは、株価の変動の大きさを表す言葉です。

例えば、ある株価が朝に大きく下がり、その後急に戻し、最後に再び下がったとします。

終値だけを見ると小さな下落だったとしても、一日の途中では大きな値動きがあったことになります。

これも、ボラティリティが高い状態の一例です。

① 今日の日経平均にも大きな値動きがあった

今日の日経平均は、前場を62,214円66銭で終えました。

前週末から478円50銭の下落です。

その後も上下しながら、最終的には62,189円65銭で取引を終えました。

資料によると、日中には下げ幅が600円近くまで広がる場面もありました。

ただし、今日の値動きをすべて短期筋の売買によるものと断定することはできません。

半導体関連株の下落、重要イベントを控えた投資家の姿勢、先物市場の売買など、複数の要素を分けて考える必要があります。

② 短期筋とは?

短期筋とは、比較的短い期間の値動きから利益を得ようとする市場参加者を指す言葉です。

短期筋の売買には、株価指数先物などが利用されることもあります。

株価指数先物は、日経平均などの指数を対象として、将来の一定時点で売買する約束を取引する仕組みです。

先物市場で大きな売買が行われると、現物株式市場の値動きにも関係する場合があります。

ただし、実際に誰がどれだけ売買したかを確認せずに、「短期筋が株価を動かした」と決めつけることはできません。

今日の資料にある先物買いの観測についても、確認済みの取引主体として扱うことは避けたいところです。

③ イベント前に市場が揺れる理由

例えば、企業の決算発表を考えてみましょう。

ある投資家は「良い決算が出るかもしれない」と考えています。

別の投資家は「良い決算でも、市場の期待には届かないかもしれない」と考えています。

さらに、発表前に保有株を減らしておきたい人もいるでしょう。

同じイベントを前にしていても、投資家の考え方は一つではありません。

こうした判断の違いが、売買の方向を変えることがあります。

大切なのは、値動きが大きいからといって、その日に企業の価値が同じ幅で変化したとは限らないという点です。

④ 今日の相場には、もう一つの特徴があった

ここで、今日の市場結果を思い出してみましょう。

日経平均は−0.80%でした。

ところが、TOPIXは+0.18%。

さらに、値上がり銘柄は全体の52.5%でした。

つまり、日経平均の大きな下落を見て「市場全体が売られている」と感じても、実際には上昇している銘柄の方が多かったのです。

これは、今日のような相場で特に重要な観察ポイントです。

指数の下落に驚いてすぐに判断する前に、

「どの銘柄が指数を押し下げているのだろう?」

「ほかの業界も同じように下がっているのだろうか?」

と考えることで、相場の見え方が変わります。

⑤ 重要イベント前に初心者が大切にしたいこと

株式市場では、価格が大きく動くと、つい目先の数字に気持ちが引っ張られがちです。

しかし、今日のように日経平均とTOPIXが違う方向に動く日もあります。

また、同じ業界でも、上昇している銘柄と下落している銘柄が混在します。

そのため、まずは一つの数字だけで結論を出さないことが大切です。

特に重要イベントを控えた時期には、発表前の期待と、発表後に確認された事実を分けて考える姿勢が役立ちます。

今日の学びは、「株価が大きく動いた理由を急いで決めつけず、指数・業界・個別銘柄を順番に確かめること」です。

🌸 今日の観察ポイント

今日の相場から、次に確認したいことを三つに整理します。

① 電機・精密の弱さは続くのか?

朝の予想1位から実績17位となった電機・精密。

直近5営業日のうち4営業日がマイナスでした。

次の営業日も、業界全体の上昇比率やTOPIXとの差を確認したいところです。

② エネルギー資源の上昇はどこまで広がっていたのか?

朝の予想13位から実績1位となったエネルギー資源。

今日の上昇比率は約71%でした。

次の営業日も、特定の大型株だけでなく、業界内の多くの銘柄に動きが広がるかを確認しましょう。

③ 個別銘柄は所属業界と比べてどうだったのか?

今日の三菱地所は+1.57%でした。

日経平均には勝ちましたが、不動産セクターの+1.97%には届きませんでした。

今後も、個別銘柄の値動きを市場全体と所属業界の両方から確認する習慣を大切にしたいですね。

⚠️ 注意事項

本記事は、株式市場の動きを学ぶための情報提供を目的としています。

特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。

株価や市場環境は日々変化します。

投資判断は、ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて慎重に行ってください。

🌷 おわりに

今日の日本株は、日経平均が下落する一方で、値上がり銘柄が半数を超えるという、少し複雑な一日でした。

朝のJ-SCFIでは、電機・精密を最も強い業界と予想しましたが、実際には17位となりました。

一方、慎重に見ていたエネルギー資源は1位でした。

予想と実績の違いを振り返ると、一つのニュースや指標だけでは株価を説明できないことが分かります。

また、今日の三菱地所のように、株価が上昇していても、所属業界との比較では違う評価になることがあります。

株式投資で大切なのは、数字を一つだけ見るのではなく、いくつかの視点から確かめること。

今日の相場にも、そんな学びがありました。

明日も、ニュースと株価のつながりを一緒に考えていきましょう。

それでは、今日もお疲れさまでした。☕🌷

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