最終的に会社に残った利益をやさしく学ぼう
前回のJ-SCFI初心者講座では、**「営業利益」**について学びました。
営業利益は、会社が本業でどれくらい利益を出したのかを見る数字でした。
ところが決算ニュースを見ていると、もう一つよく登場するのが**「純利益」**です。
「営業利益とは何が違うの?」と思う株初心者の方も多いのではないでしょうか。
今回は、決算を見るうえで大切な純利益の基本を、身近な例と一緒にやさしく学んでいきましょう。



🌷 純利益って何?
純利益は、さまざまな収入や費用などを反映したあと、最終的に会社に残った利益です。
前回学んだ営業利益は、会社が本業でどれくらい利益を出したのかを見る数字でした。
では、営業利益と純利益は何が違うのでしょうか。
たとえば、カフェを思い浮かべてみましょう。
カフェでは、コーヒーやケーキを販売して売上を得ます。そこから材料費やスタッフの人件費など、本業にかかる費用を差し引いて残った利益が営業利益です。
でも、会社には本業とは別のお金の動きもあります。
たとえば、銀行に預けているお金から利息を受け取ることがあります。これは、コーヒーやケーキを販売して得たものではない、本業以外の収入です。
反対に、銀行からお金を借りていれば、利息を支払うこともあります。
さらに、最終的に会社に残る利益を計算するときには、税金などの負担も反映されます。
このように、
本業で生み出した営業利益
↓
本業以外の収入や費用などを反映
↓
税金なども反映
↓
最終的に会社に残った利益=純利益
という流れになります。
つまり、営業利益を見ると「本業の力」が分かり、純利益を見ると「最終的にどれくらい利益が残ったのか」が分かるという違いがあります。
今日まず覚えておきたいのは、
「純利益=さまざまなお金の動きを反映したあと、最終的に会社に残った利益」
ということです。


🌷 「純利益が増えた」というニュースはどう見るの?
「純利益が増えた」という決算ニュースは、会社の最終的な利益が増えたことを表しています。
ただし、「増えたから良い」と数字だけで判断するのではなく、なぜ増えたのかを見ることも大切です。
決算ニュースでは、
「純利益が増えた」
「純利益が減った」
といった表現を目にすることがあります。
こうしたニュースは投資家から注目され、内容によっては株価が動くこともあります。
ただ、純利益という一つの数字だけを見て、その会社のすべてを判断することはできません。
株初心者のうちは、
「増えた・減った」→「どうしてそうなったのだろう?」
と一歩だけ踏み込んで確認する習慣をつけてみましょう。
新NISAで日本株を観察するときにも、ニュースの数字だけで判断するのではなく、その理由を確認することが投資を学ぶ第一歩になります。


⭐ 今日のまとめ
- 純利益は、最終的に会社に残った利益
- 決算ニュースでは、会社の最終的な利益の増減を確認する手がかりになる
- 増えた・減っただけで判断せず、その理由も確認する
🌤 J-SCFI 今日のキーワード
純利益
会社のさまざまな収入や費用などを反映したあと、最終的に残った利益です。
決算ニュースでは純利益の増減が注目されることがありますが、数字だけでなく、なぜ増減したのかも一緒に確認してみましょう。
☕ J-SCFI先輩から一言
営業利益と純利益は、どちらも「利益」という言葉が入るので最初は迷いやすいところです。
まずは、**営業利益は「本業」、純利益は「最終的に残った利益」**と分けて覚えるところから始めれば大丈夫ですよ😊
📚 今日の復習
Q1. 純利益は何を見る数字でしょう?
A. 売上高だけを見る数字
B. 最終的に会社に残った利益を見る数字
C. 株価だけを見る数字
Q2. 営業利益は何を見る数字でしたか?
A. 本業で生み出した利益
B. 株主の人数
C. 株価の高さ
Q3. 「純利益が増えた」というニュースを見たとき、何を確認するとよいでしょう?
A. 増えたという数字だけ
B. 株価だけ
C. なぜ純利益が増えたのか
答えはブログ本文の中にあります。
もう一度振り返りながら探してみてください😊
あわせて読みたい
📖 第26回|利益って何?
「利益」という言葉の基本から振り返りたい方はこちら。
📖 第27回|営業利益って何?
純利益との違いを理解するために、本業で生み出す利益について復習できます。
📚 J-SCFI初心者講座 INDEX
第1回から順番に学びたい方は、初心者講座INDEXからご覧ください。
📖 次回予告
次回、第29回は、
「増収・増益って何?」
を学びます。
決算ニュースでよく見る「増収」「増益」という言葉。
ここまで学んだ売上高や利益とどうつながるのか、初心者向けにやさしく整理していきます。

