J-SCFIと一緒に今日の相場をやさしく振り返ろう
🌷 このブログについて
この夕方ブログでは、朝の時点で「今日はどこを観察しよう?」と考えていた日本株を、大引け後の確定データでもう一度振り返ります。
ニュースと株価のつながりを一緒に確かめながら、投資初心者の方でも、一日ずつ市場を見る力を身につけていけることを目指しています。
🌆 今日の日本株はこんな一日でした
前場の日経平均は一時450円を超えて上昇したものの、急ピッチな上昇への警戒感から伸び悩む場面もありました。
後場に入ると再び上げ幅を広げ、終値は前日比737円12銭高の7万0683円98銭。約3カ月ぶりに終値で7万円台を回復し、引けにかけても強さを残す一日となりました。
📊 今日の市場結果

| 項目 | 詳細結果 |
|---|---|
| 日経平均株価 | +1.05% |
| 値上がり銘柄数 | 1,926銘柄(62.9%) |
| 値下がり銘柄数 | 909銘柄(29.7%) |
| 変わらず銘柄数 | 227銘柄(7.4%) |
| 売買代金 | 7.50兆円(やや低調な取引エネルギー) |
| ドル円(日中推移) | 157.88円 → 158.16円(やや円安方向) |
日経平均は+1.05%、TOPIXも+0.92%となり、値上がり銘柄は全体の62.9%を占めました。
市場規模別でも、大型株+0.97%、中型株+0.77%、小型株+1.04%とそろって上昇しています。前日のように指数だけが目立つというより、今日は上昇が市場の幅広いところまで届いていたことが確認できます。
🔎 今日の「数字だけでは見えないポイント」
「日経平均が7万円台を回復した今日、上昇は一部の主力株だけだったのでしょうか?」
日経平均では、アドバンテストだけで+334.41円と大きく指数を押し上げており、指数上昇に一部の値がさ株が大きく寄与した面はあります。
ただ、市場全体を見ると値上がり銘柄は62.9%。さらに大型株の77.8%だけでなく、中型株76.0%、小型株73.2%が上昇しました。
つまり今日は、日経平均の上昇には特定銘柄の大きな押し上げがあった一方、株価上昇そのものは大型株だけに偏らず、中型株・小型株にも広がっていたと整理できます。
「指数を誰が押し上げたか」と「市場全体にどこまで上昇が広がったか」は、分けて見ることが大切です。
🌤 朝のJ-SCFIを振り返ろう
朝のJ-SCFIは、相場のお天気を「にわか雨にご注意」、行動指標を【 慎重観察 】としてスタートしました。
本日の総合評価は40点でした。
| 朝の観察 | 夕方の結果 |
|---|---|
| 追い風:情報通信・サービスその他 | 12位(+0.27%) |
| 中立:建設・資材 | 10位(+0.42%) |
| 慎重:医薬品 | 5位(+1.01%) |
朝に追い風として見ていた情報・通信・サービスその他は12位、中立の建設・資材は10位にとどまりました。一方、慎重に見ていた医薬品は5位まで上昇しています。
特に医薬品は40銘柄中31銘柄が上昇し、上昇比率は市場平均を15.6pt上回りました。反対に情報・通信・サービスその他は800銘柄中486銘柄が上昇したものの、市場平均との差は-1.4ptでした。
朝の想定と夕方の実際の強弱には、はっきりと入れ替わりが見られた一日です。
☀️ 朝のJ-SCFIもあわせて読む
朝の記事では、米国市場や為替などを確認しながら、「今日はどこを観察するのか」を整理しています。
朝に考えたことと夕方の結果をセットで読むことで、予想通りだった部分だけでなく、想定と違った部分からも相場の見方を学べます。
🔰 はじめての方へ|J-SCFIのセクター順位とは?
J-SCFIではTOPIX17をベースに、朝の時点で「今日はどの業種を、どのように観察しておくか」を整理しています。
この順位は未来の株価を保証したり、「順位が高い業種は必ず上がる」と示したりするものではありません。
市場平均との差や、業種の中でどのくらい多くの銘柄が動いているか、最近の値動き、市場環境などを参考に、その日の観察の優先順位を整理するための学習材料として使っています。
🌱 今日強かった業界・慎重だった業界

| 今日順位 | セクター | 今日の騰落率 | 予想順位 | 予想スコア |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 鉄鋼・非鉄 | +3.00% | 5位 | -0.020 |
| 2位 | 銀行 | +1.95% | 長期観察 | ― |
| 3位 | 金融(除く銀行) | +1.39% | 長期観察 | ― |
| 4位 | 電機・精密 | +1.09% | 7位 | -0.028 |
| 5位 | 医薬品 | +1.01% | 14位 | -0.611 |
| 6位 | 素材・化学 | +0.99% | 6位 | -0.027 |
| 7位 | エネルギー資源 | +0.97% | 9位 | -0.399 |
| 8位 | 自動車・輸送機 | +0.89% | 12位 | -0.487 |
| 9位 | 小売 | +0.54% | 13位 | -0.544 |
| 10位 | 建設・資材 | +0.42% | 2位 | +0.136 |
今日は、1位の鉄鋼・非鉄と、朝に慎重と見ていた医薬品に注目すると、相場の変化が分かりやすくなります。
鉄鋼・非鉄は+3.00%でTOPIXを2.08pt上回り、68銘柄中53銘柄が上昇。上昇比率も市場平均を15.6pt上回りました。さらに、直近10営業日のうち8日でプラスとなっており、今日だけ突然上位に現れたわけではありません。
一方、医薬品は前日の-0.14%から今日は+1.01%へ転じ、40銘柄中31銘柄が上昇しました。もっとも、10日平均の絶対騰落率は-0.42%で、10営業日のうちプラスは4日です。
つまり、同じ上位でも、鉄鋼・非鉄は最近の強さも確認できる一方、医薬品は「今日の変化」が目立ったという違いがあります。
順位を見るだけでなく、「今日だけなのか、最近も続いているのか」まで時間軸を加えると、セクターの見え方は変わります。
なお、銀行、金融(除く銀行)、商社・卸売はJ-SCFIでは長期監視セクターとして扱っているため、短期予測の成否には含めず、長期的な資金の動きを見る参考材料としています。
🔍 朝の観察銘柄はどう動いた?
| コード | 銘柄名 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 騰落率 | 日経平均差 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 6368 | オルガノ | ¥2,649 | ¥2,773.5 | ¥2,639 | ¥2,754.5 | +4.08% | +3.03% |
| 2875 | 東洋水産 | ¥9,943 | ¥9,943 | ¥9,807 | ¥9,873 | -0.46% | -1.51% |
| 6877 | OBARA GROUP | ¥6,350 | ¥6,370 | ¥6,180 | ¥6,360 | +3.24% | +2.19% |
| 観察銘柄平均 | ― | ― | ― | ― | ― | +2.29% | +1.24% |
3銘柄の平均騰落率は+2.29%で、日経平均を1.24pt上回りました。ただし、オルガノとOBARA GROUPが上昇した一方、東洋水産は下落しており、3銘柄すべてが同じ方向に動いたわけではありません。
今日は、オルガノを少し詳しく見てみましょう。
朝は、出来高が通常の2.8倍に増えていた一方、RSIが10と低い水準にあったため、「出来高を伴って価格が下げ止まるか」を観察していました。
夕方に確認すると、オルガノは+4.08%。出来高は198万7,000株となり、前日の146万500株からさらに増えました。終値は2,754.5円で、日中値幅の85.9%にあたる「高値圏」で取引を終えています。
ここで興味深いのは、オルガノが属する機械セクター全体は+0.14%で17位だったことです。機械はTOPIXを0.78pt下回っており、業種全体が強かった一日とは言いにくい状況でした。
オルガノは中型株(TOPIX Mid400)ですが、中型株全体の+0.77%も大きく上回っています。
つまり今日は、市場全体や所属セクターの上昇だけでは説明しきれない、個別株としての相対的な強さが確認できたと整理できます。
朝に見ていた「出来高の増加」が続き、価格も上昇し、高値圏で引けた。ここまでが今日確認できた事実です。これをそのまま今後の上昇予測に置き換えず、出来高と価格をセットで観察することが大切です。
📚 今日の相場から学べること
今日のテーマは、「外部環境がいくつも良く見える日は、どう相場を見ればいいの?」です。
今日の市場メモでは、米国テック株の動き、原油価格の下落、円安方向の為替という3つの外部環境が、日本株を見る材料として挙げられました。
一見すると、良い材料が3つ重なれば「株全体にとって強い日」と考えたくなります。
ただ、ここで覚えておきたいのは、同じ材料でも、すべての企業に同じように作用するわけではないということです。
たとえば一般論として、米国のテック株が強ければ日本の半導体・ハイテク関連が意識されやすくなります。原油安は、エネルギーを多く使う企業にとってコスト面の負担が和らぐ方向に働くことがあります。一方、円安は輸出企業にはプラス材料として見られやすいものの、海外から原材料を輸入する企業にはコスト増につながる場合があります。
つまり、「外部環境が良い」だけではまだ一段目です。
次に見るべきなのは、「その材料は、どの業種や企業に、どの方向で関係するのか」です。
今日の市場では日経平均が+1.05%、TOPIXも+0.92%となり、大型・中型・小型株のいずれも上昇しました。実際に上昇の広がりも確認できました。
それでもTOPIX17では、鉄鋼・非鉄の+3.00%から機械の+0.14%まで強弱には大きな差がありました。
外部環境を見るときは、「良いニュースが何個あったか」で判断するのではなく、①どんな材料なのか、②どの業種に関係しやすいのか、③実際の株価にどこまで広がったのかまで順番に確認する。
これが、似たようなニュースが重なった日にもう一度使える相場の見方です。
🌸 今日の観察ポイント
□ 市場全体
→ 大型・中型・小型株まで上昇が広がった
□ 注目業界
→ 鉄鋼・非鉄は今日と最近の強さを確認
□ 朝J-SCFI
→ 朝のセクター想定とは大きな入れ替わり
□ 観察銘柄
→ オルガノは出来高増加と価格上昇を確認
□ 今日の学び
→ 外部材料は業種への影響まで分けて考える
⚠️ 注意事項
本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
投資判断はご自身でお願いいたします。
企業の最新情報は、必ず公式IR資料等をご確認ください。
🌷 おわりに
朝に考えたことが、そのまま夕方の結果になるとは限りません。だからこそ、想定と実際の違いを一つずつ確かめることにも学びがあります。
朝に考え、夕方に確かめる。この積み重ねを、J-SCFIと一緒に少しずつ続けていきましょう。

