今日のIR、明日の株価|2026年10月30日(金)・答え合わせ編
10月29日の決算発表を受け、J-SCFIはコナミグループ(9766)の翌日の株価を「上昇・中心+4.0%」と予想しました。
実際の10月30日の終値は、前日比+15.02%。
方向は当たりましたが、上昇幅は予想を大きく超えました。
市場は、コナミの決算をどのように評価したのでしょうか?
株価の動きと予想の違いから考えてみましょう。
📊 コナミの株価はどう動いた?
まず、10月30日の取引結果を確認します。
| 項目 | 10月30日の実績 |
|---|---|
| 前日終値 | 22,940円 |
| 始値 | 25,100円 |
| 高値 | 27,300円 |
| 安値 | 25,045円 |
| 終値 | 26,385円 |
| 前日比 | +3,445円 |
| 騰落率 | +15.02% |
| 出来高 | 2,106,100株 |
| 売買代金 | 約556.64億円 |
寄り付き後も買いが続いた
コナミは25,100円で取引を開始しました。
前日終値22,940円から約9.42%高い水準です。
その後、一時27,300円まで上昇し、前日比の上昇率は約19.01%に達しました。
終値は26,385円。始値より1,285円高く、取引開始後も株価がさらに上昇したことが分かります。
一方、終値は高値を915円下回りました。
買いが優勢だったものの、高値圏では売りも出た一日でした。
🌏 業種全体と比べてどうだった?
個別銘柄の株価を見るときは、業種全体との比較も大切です。
| 比較対象 | 10月30日の騰落率 |
|---|---|
| コナミグループ(9766) | +15.02% |
| 東証33業種・情報通信業 | −0.07% |
| TOPIX-17 情報通信・サービスその他 | +0.97% |
※セクター指数は提供データを使用。
情報通信業がほぼ横ばいだった一方、コナミは15%を超える上昇となりました。
この差から、業種全体の動きだけでは説明しにくい、強い個別銘柄の反応だったことが分かります。
決算発表が注目された可能性がありますが、株価の動きだけで売買理由を断定することはできません。
🎯 J-SCFIの予想を採点
10月29日の予想編では、次のように予想していました。
| 項目 | J-SCFI予想 |
|---|---|
| 方向 | 上昇 |
| 中心騰落率 | +4.0% |
| 想定レンジ | −3.0%〜+9.0% |
| 中心予想株価 | 23,840円 |
| 想定株価レンジ | 22,230〜24,980円 |
実際の結果と比較します。
| 採点項目 | 結果 | 判定 |
|---|---|---|
| 方向 | 上昇予想 → 実際も上昇 | ○ |
| レンジ | 上限+9.0%に対し実際+15.02% | × |
| 中心差 | +15.02% − +4.0% | +11.02ポイント |

方向は的中しましたが、上昇幅を過小評価しました。
基準株価の訂正について
予想編では、10月29日の基準終値を22,920円と記載していました。
しかし、正しい終値は22,940円でした。
公開済みの予想数値は変更せず、実際の騰落率は正しい終値を基準に計算しています。
この20円の差によって、方向とレンジの判定は変わりません。
🔍 なぜ15%も上昇したのか?
今回の決算で注目したいのは、会社が発表した今後の利益見通しと、市場が事前に期待していた水準との差です。
会社予想が市場の期待を上回った
コナミは、2027年3月期の通期営業利益予想を大幅に引き上げました。
| 項目 | 通期営業利益 |
|---|---|
| 会社の従来予想 | 1,430億円 |
| 市場の事前予想 | 約1,796億円 |
| 会社の修正後予想 | 1,930億円 |
※市場予想は10月23日時点。
会社の修正後予想は、市場の事前予想を約134億円、率にして約7.4%上回りました。
ここで大切なのは、500億円の上方修正という数字だけではありません。
投資家は、すでに会社の従来予想を上回る利益を期待していました。
その期待をさらに上回る見通しが示されたことが、今回の大幅上昇につながった可能性があります。
ゲーム事業の収益力も改善
今回の上期決算では、デジタルエンタテインメント事業の事業利益が前年同期比約75%増加しました。
事業利益率も、約36%から約44%に改善しています。
主力ゲームの好調に加え、利益を生み出す効率が高まったことは、今後の成長を考えるうえで重要な材料です。
ただし、どのゲームが何億円の利益を稼いだかは公表されていません。
『eFootball』の好調が、今回の株価上昇にどの程度影響したかを数値で示すことはできません。
🧩 なぜ上昇幅を読み違えた?
J-SCFIは、決算が市場の事前予想を上回ったことから、株価の上昇を予想しました。
しかし、中心予想は+4.0%、想定レンジの上限は+9.0%でした。
実際は+15.02%です。
上昇する方向は捉えられても、その大きさまでは十分に捉えられませんでした。
カプコンの事例を慎重に評価した
予想編では、好決算でも株価が12%以上下落したカプコンの事例を取り上げました。
そのため、コナミについても、好材料がすでに株価に織り込まれている可能性を考え、下落シナリオを想定レンジに含めました。
この慎重な判断には意味がありました。
ただし、今回は、好決算を受けた買いが想定以上に強くなりました。
振り返ると、下落リスクだけでなく、上昇した場合にどこまで値幅が広がるかについても、検討が必要でした。
次回の予想で改善したいこと
今回の結果を受けて、単純に次回から予想レンジを広げるのは適切ではありません。
むしろ、次のような点をより丁寧に確認したいと考えます。
- 決算発表前の株価は、どの程度調整していたか
- 会社予想は市場予想を何%上回ったか
- 同じ業界の決算後の値動きは、どの程度大きかったか
- 過去の決算発表後、その銘柄はどの程度変動していたか
方向の判断と、変動幅の判断を分けて考えることが、今回の改善点です。
🗳️ 読者予想の結果
今回の読者投票は、10月29日20時57分に開始し、10月30日8時59分に締め切られました。
投票人数は0人でした。
そのため、読者予想と実際の結果を比較することはできません。
なお、実際の騰落率+15.02%は、投票選択肢の「+10%以上〜+20%未満」に該当します。
今回は投票がありませんでしたが、今後も読者が自分で予想し、翌日に結果を確認できる仕組みを続けていきます。
📚 今日の相場から学べること
今回のコナミの決算から学べるのは、株価の方向と変動幅は、分けて考える必要があるということです。
株価は「期待との差」に反応する
企業が増益を発表したからといって、必ず株価が上がるわけではありません。
重要なのは、市場がどれほどの成長を期待していたかです。
今回のコナミでは、会社の修正後予想が市場の事前予想を上回りました。
これは、投資家が将来の利益見通しを見直す材料になり得ます。
業績の変化と株価の変化は比例しない
例えば、会社の利益予想が10%上振れたとしても、株価が必ず10%上昇するわけではありません。
株価には、将来の成長期待や投資家の売買動向など、さまざまな要因が影響するからです。
今回も、市場予想に対する営業利益の上振れが約7.4%だったのに対し、株価は15.02%上昇しました。
利益予想の上振れ率を、そのまま株価の上昇率に置き換えることはできません。
予想が当たったときこそ、違いを確認する
今回、J-SCFIの予想方向は当たりました。
しかし、上昇幅は予想レンジを超えています。
方向が当たったことで満足するのではなく、なぜこれほどの差が生まれたのかを考えることが大切です。
予想が外れた場合も同じです。
結果と予想の違いを調べることが、次の分析につながります。
🌸 まとめ|方向は的中、値幅には課題
コナミグループの10月30日の終値は、前日比+15.02%でした。
今回の結果から、決算が市場の期待を上回ることの重要性と、株価の変動幅を予想する難しさを学べます。
次回も、予想した理由と実際の市場反応を比較しながら、ニュースと株価のつながりを考えていきます。
📝 今回の検証記録
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 銘柄 | コナミグループ(9766) |
| IR発表日 | 2026年10月29日 |
| 予想対象日 | 2026年10月30日 |
| 予想編の基準株価 | 22,920円 |
| 正しい前日終値 | 22,940円 |
| 予想方向 | 上昇 |
| 中心予想 | +4.0% |
| 想定レンジ | −3.0%〜+9.0% |
| 実際の終値 | 26,385円 |
| 実際の騰落率 | +15.02% |
| 方向判定 | ○ |
| レンジ判定 | × |
| 中心予想との差 | +11.02ポイント |
| 読者投票 | 0票 |
※予想編の数値は変更していません。基準株価の誤記を明示し、実績は正しい前日終値で計算しています。
📚 参考資料
- コナミグループ「2027年3月期 第2四半期決算関連資料」(2026年10月29日)
- コナミグループ「業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ」(2026年10月29日)
- 株予報Pro「コナミグループ アナリスト予想」(2026年10月23日時点)
- Sensor Tower「2026年上半期 日本のモバイルゲーム市場」
- 2026年10月30日のコナミグループ株価・売買データ
- 東証33業種「情報通信業」、TOPIX-17「情報通信・サービスその他」
前日の予想編
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※本記事は投資初心者向けの学習・情報提供を目的としています。特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。株式投資には元本割れのリスクがあります。

